八嶽山

とーと

2012年06月06日 18:32

6月5日(月)、単独行で奥三河名山八選のひとつ八嶽山(1140m)に登ってきました。

八嶽山は愛知県の北東の端にあり、2005年に豊根村と合併するまでは離島以外で日本一人口が少ない村の称号があった旧富山村が登山口です。

家から富山村までは2時間以上かかるので、子供たちや芋掘りのアルバイトがあるかーかに見送られて朝6時前に出発です。=3

天竜川に沿って国道152号線を北上します。



水窪との分岐までは道も広く走りやすい道ですが、佐久間町までは細い道を走ります。



それでも佐久間ダムまではなんとか車のすれ違いもできる道でしたが・・・。


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佐久間ダムを渡ってからその先は未体験の道でしたが、想像以上に狭かったです。



ダム湖沿いの道は狭いトンネルが連続しているんです。



トンネル内の壁はごつごつの岩盤に崩落防止のコンクリートを吹き付けただけのラフな作りで、いかにもダム工事のために掘ったって感じです。



このトンネル、黒部の太陽で登場した倉松班(実際には笹島班)が佐久間ダムのトンネル工事で当時の採掘スピード日本記録を樹立したという話が出てきましたが、このトンネルの事かな?

この道はダム湖に溜まった砂を運んでいるだろうと思われるダンプカーが頻繁に往来してるんですよぉ。



トンネル内の所々にすれ違いのためのスペースがありますが、進入するときはドキドキしましたよ。

そういえば今日は平日だったな。
休みの日には走っていないらしいです。

連続したトンネルを過ぎた後も、ダム湖沿いの道は狭い曲がりくねった道です。
ハンドル操作を誤ればガードレールを突き破ってダム湖に転落しちゃいますからねぇ。



なのでスピードはかなり控えめに・・・。

佐久間ダムからダム湖沿いを走ること1時間あまりで、ようやく人里が見えてきました。



富山村です。

ミニ村の看板の先の左に旧富山村役場、現豊根村役場富山支所の駐車場があります。



少し先に行ったところにある富山支所に一声かけて、ここに車を停めさせてもらいますよ。



ミニ村の看板の方へ歩き始めます。



登山口に向かう途中にある総合センター前の公衆トイレを借りました。



綺麗なトイレでしたよ。

このトイレの向かい側の階段が登山口がある熊野神社への道だったんですが・・・。



それが分かったのは下山してきた時です。
よく見ると汚れて字が見えなくなった木製の看板が掛かってました。

この時は気付かずに通り過ぎてしまい、中学校の方へ行っちゃいましたよぉ。



途中で間違いに気付き、ガーミンを頼りに大谷登山口がある熊野神社方面に向かいます。



それでも道が分からなくてたまた出合ったおばあちゃんに道を尋ねました。
そしたらすご~く丁寧に教えてくれましたよ。



道標がある角まで案内してもらっちゃいました。
さすが日本一のミニ村(元)です。
都会とは違って温か味があるなあ。

茶畑の間の階段を登って行きます。



鳥居をくぐると熊野神社がありました。



登山前にお参りします。(賽銭無し)

神社の右奥に登山口がありましたよ。



ここが大谷登山口です。



ここから本格的な登山道になります。

東又ルート通行不能の張り紙が。



本当はここから登って東又ルートを下る周回ルートを歩けるといいんですけどねぇ。
崩落はしているけど何とか歩けるという情報もありましたが・・・。

いきなり勾配がキツイですねぇ。



途中から巻き道を歩きますが、全体的にはずっと急勾配です。



伐採したのか台風で倒れたのか良く分かりませんが倒木がゴロゴロしている場所をジグザグに登っていきます。



歩きにくかった~。

倒木を跨いだり、迂回したりしながら登っていくと尾根が見えてきました。



ここがギンジです。



ニギンジってどういう意味なんだろ?

ここから先は尾根伝いに登っていきます。



尾根伝いと言っても眺望はありません。
木の間からかすかに遠くの山が見える程度です。

でもこの辺りは斜度も緩やかで気持ちよく歩けましたよ。

尾根を巻くようにして登って行くとハナノキアラシに着きました。



この場所も意味不明の名前ですねぇ。

腰掛代わりになりそうな岩が転がっていたので小休止



ここだけ日が差し込んでました。

案内板によると山頂まであと40分。
登山ガイドによるとここから最後の急登らしいです。



こりゃ確かに急だ。
やがて林業用のモノレール沿いに登ることになりますが、その辺りが特にきつかったです。



モノレールが終るとその上の方に山頂が見えてきました。



汗だくになって山頂に到着。



前髪がタムケンみたいになっちゃってました。

山頂にはいろんな登山グループのプレートが掛かってます。



割れて落ちちゃってるのもありますね。



山頂から少し離れた場所に展望台がありました。



南側の木が伐採されていて眺望が広がってますねぇ。



山の同定はできませんが、奥三河の山々が見渡せますよ。



見下ろすと天竜川と富山村の町並みが見えます。



お昼にはちょっと早いので東又峠まで行ってみましょう。

ここにもしつこく東又ルート通行不能の張り紙がありました。



ここまでしつこく張り紙があるって事は本当にヤバそうですから、様子だけ見てきて戻ってくるつもりですよ。

アップダウンのある稜線を歩いていきます。



相変わらず眺望はありませんが東又峠中間点の表示がある所に少しだけ南側の眺望がありました。





北側の山はどこまで行っても見られませんでしたよぉ。

東又峠までやってきました。



東又集落跡に向かう道の入り口は特に荒れた様子もありませんが・・・。
途中が崩落してるんでしょうね。



忠告を無視してここを下って行きたい衝動に駆られましたが、今日は単独行なのでやめておきましょう。
何かあったらひとりじゃヤバイですからね。

愛知130山のひとつ、袖山まで45分という手書きの表示がありました。



往復すると1時間半か~。
行ってみようかなあ。
でもちょっと時間がかかり過ぎだなあ。


などと悩みましたが山頂の眺望も無いみたいだし、やっぱりここから八嶽山山頂に戻る事にしました。

東又峠までは下り気味だったので八嶽山までの復路は登り返しが結構きつかったです。



展望台に戻って景色を独り占めしながらお弁当を食べます。
景色が手摺の格子越しになりますが、展望台のデッキに座り込みました。



ワンパターンの昼食ですが・・・。



でもやっぱおにぎりが美味しいです。



お弁当を食べた後、座り込んでうつらうつらしていると山頂の方から大きな声が聞こえてきました。



おじさんひとり、おばさん3人のグループが山頂でバンザイ三唱してましたよ。

この日出合った唯一のパーティーです。

これじゃのんびりできないなって思い、撤収です。

山頂で4人の集合写真を撮ってあげました。
とーとが持っていたハンディGPSをおじさんに羨ましがれ、山頂でしばらく話をしてました。

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さて、下山です。



やっぱモノレール沿いの道は大変でした。



滑ってしりもちついちゃいましたよぉ。
変な風に滑ったのであわや足を捻るところでした。

膝に注意しながら慎重に下り、ハナノキアラシを通過。



ふと上を見ると新緑が綺麗でしたよ。



ニギンジを通過。



ここから先が最後の急な斜面です。



沢山の倒木を跨いで下っていきます。
モノレール沿いよりもこっちの方が滑りやすいので転ばないように気をつけます。

急な斜面を下ったところにこんな白い花が。



あじさいの花に似てますが、なんていう花だろう。

疲れが出てしまったのか、ここから先の下りでが悲鳴をあげはじめましたよぉ。



でも、ザムスト無しでなんとか熊野神社まで下ってきました。



最近ザムストのお世話にならずに済んでるな。
鍛えられたかな。

神社の階段を下り、今度は真っ直ぐ登山口に下りました。



でも、この階段を下りるのが結構きつかった~。



ふるさと とみやまの看板を見ながら駐車場に戻ってきました。



富山支所に車を停めさせてもらったお礼を言ってから帰途に着きます。

帰りは佐久間ダムの方に行かずに、東栄町方面から国道151号線、三遠南信道を通る事にしました。



距離は遠くなりますが、ダム湖沿いの細い道を通らなくて済みますからね。



結果、天竜川沿いの道とほとんど同じ時間でしたよ。



富山支所駐車場(8:05)→熊野神社(8:19)→ニギンジ(9:00)→ハナノキアラシ(9:27-9:36)→山頂(10:10-10:13)→展望台(10:14-10:24)→東又峠(10:45-10:48)→展望台・昼食(11:17-11:53)→山頂(11:54-11:59)→ハナノキアラシ(12:18)→ニギンジ(12:37)→熊野神社(13:07)→駐車場(13:17)

所要時間   5時間12分
歩行時間   4時間06分
登り歩行時間 1時間57分
東又峠往復  0時間50分
下り歩行時間 1時間19分
歩行距離  8.0km
標高差   877m
累積標高 1010m


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